【C++ OpenCV】VisualStudio 2015で、C++ & OpenCVの環境構築
1. OpenCVをダウンロードする
以下のサイトから好きなフォルダにOpenCVをダウンロードします。
https://opencv.org/releases/
ダウンロード先のフォルダはどこでも構いません。(後でpathを設定するので)
若しくは、SourceForgeからOpencv○○.exeをダウロード&実行します
インストール後はこんな感じのファイル構成になっています
2. 新規プロジェクトの作成
Visual Studio Community 2015を起動します。
「ファイル」→「新規作成」→「プロジェクト」で、プロジェクトを作成します
プロジェクトの設定は次のようにしました。
コンソールアプリケーションでもWindowsアプリケーションでもOKです。
3. OpenCV用の設定
まず、VisualStudioの「ソリューションエクスプローラ」で、現在のソリューションを右クリックして、「プロパティ」を開きます。
「構成プロパティ」→「VC++ディレクトリ」→「インクルードディレクトリ」に
(OpenCVインストール先のディレクトリ)\opencv\build\include を追加
「構成プロパティ」→「VC++ディレクトリ」→「ライブラリディレクトリ」に
(OpenCVインストール先のディレクトリ)\opencv\build\x64\vc15\libを追加
「C/C++」→「全般」→「追加のインクルードディレクトリ」に、
(OpenCVインストール先のディレクトリ)\opencv\build\include を追加
「構成プロパティ」→「リンカ」→「入力」→「追加の依存ファイル」に
opencv_world411d.libを追加
環境編集のPathに
C:\Users\Owner\Library\Opencv\opencv\build\x64\vc15\lib
と
C:\Users\Owner\Library\Opencv\opencv\build\x64\vc15\bin
を追加
以上の作業を行います
4. サンプルプログラム
# include <opencv2/opencv.hpp> # include <opencv2/highgui.hpp> #include <opencv2/imgproc/imgproc_c.h> //CV_AA用 void main() { cv::namedWindow("test",cv::WINDOW_NORMAL); cv::Mat img = cv::Mat::zeros(500, 500, CV_8UC3); //500×500ピクセルの黒色のMat rectangle(img, cv::Point(25, 180), cv::Point(450, 300), cv::Scalar(0, 255, 0), CV_FILLED, 8, 0); putText(img, "TEST OPENCV", cv::Point(20, 250), cv::FONT_HERSHEY_SIMPLEX, 2, cv::Scalar(0, 0, 0), 5, CV_AA); imshow("test", img); cv::waitKey(0); return; }
4. 実行
上のプログラムをビルドすると、実行ファイル(○○.exe)が作成されます。
そこで、実行ファイルと同じディレクトリに「opencv_world411d.lib」をコピー&ペーストします
(opencv_world411d.libはダウンロードしたOpenCVのフォルダから探して持ってきます)
上のプログラムを実行して以下のように表示されればOKです
5. エラーとその対処法
Debugモードでビルドすると、
LNK2019 未解決の外部シンボル "void __cdecl cv::resize(...)が関数...で参照されました。 LNK2019 未解決の外部シンボル "void __cdecl cv::rectangle(......) が関数 .......で参照されました。
......などのエラーが出ることがありますが、Releaseビルドを行うとこのエラーは解消されました。