【動画編集】無料で動画編集を始めようという人へ➀ 必要なもの
これから動画編集を始めよう、という人に向けたアドバイスを書いていきます。私自身、まだ動画編集は初心者なので、間違ったことを書いていたらごめんなさい
この記事に書いてあるソフトウェア、素材はすべて無料で手に入るものです。有難いーー!!
必要な機材
まずはハードウェアの方から見ていきます。
結論から言えばスマホとPCがあればOKです。
名称 | 備考 |
カメラ | 最近のカメラは性能がいいのでスマホカメラで十分!一眼レフなどがあればbetter |
マイク | ASMRでもしない限りスマホのマイクで十分!個人的にはスマホマイクの中ではiPhone X系統のマイクが気に入っています。ちょっとくらいの爆音(ライブを遠くから見てるくらい)だと音割れがほとんど無かった(気がする) |
編集機材 | スマホのVivaVideoというアプリで編集している知人のYouTuberがいましたが、5~10分くらいの動画でも半日くらいかかると言っていました。PCを買って編集することを強くお勧めします。スペックは、メモリ8GB、SSD256~512GBが最低条件です。下の項目ではWindowsの設定で進めていますが、MacでもBootCampでWindowsを起動できるので問題ないはずです。 |
記憶媒体 | 外付けHDD、外付けSSDです。撮影したメディアを保存する媒体ですが、別になくてもPCの内部ストレージに保存すれば編集はできるので、急いで買う必要はないと思います(PCの内部ストレージが素材でいっぱいになった時に買えばいい)。 |
必要なソフトウェア
機材がそろったところで、Windows10 のパソコンで動画編集をしようと思ったら、何をPCに入れればいいのか?
以下のソフトウェアが必要になります。
ソフトウェア名 | 使用用途 | どれくらい必要か |
---|---|---|
AviUtl | 万能の無料動画編集ソフト | 絶対必要。AviUtl本体+拡張編集プラグイン+外部スクリプト色々の3点セットが必須! |
Davinch Resolve | カラーグレーディングに特化した動画編集ソフト | 無くてもOK。あればよりきれいな映像が作れる |
Blender | 3DCGソフト | 3DCGを作りたければ必須 |
Reaper | 無料音声編集ソフト(DAW) | 音にこだわる場合はあったほうが良い |
ffmpeg | 動画と音声を記録・変換する | あると編集作業が楽になる |
つまり、AviUtlは絶対必要、それ以外はあったら便利というイメージです。
それぞれのソフトウェアを順番に見ていきます。
AviUtl
動画編集の90%をAviUtlで行います。AdobeのAfterEffectsやPremire Proを知っていれば、その2つを足して2で割ったような感じのソフトウェアです。
編集を行うときに「拡張編集」と有志が作ってくれた「外部スクリプト」を導入しなければまともな編集ができません。そこら辺の導入方法はいろんなサイトに転がっているので調べてください。
プラグイン名 | 説明 | 備考 |
入力プラグイン | L-Smash Works File Reader | 読み込むことができる拡張子を増やすことができる |
入力プラグイン | DirectShow File Reader | 読み込むことができる拡張子を増やすことができる。L-Smash WorksではFPSが微妙(23.45fpsみたいな感じ)な動画が音ズレする問題がありますが、DirectShowでは音ズレしません |
出力プラグイン | 拡張x264出力 | mp4で書きだすために必須 |
入力プラグイン | 拡張編集RAMプレビュー | 場合によってはAVI出力したほうが早い可能性もあるので必須ではないが、あったほうが便利だと思う |
外部スクリプト | イージング | 動きに緩急をつけるために必須!!絶対必要! |
外部スクリプト | 有志の方々のスクリプト] | あったほうが絶対に良い!! |
大量の外部スクリプトがある中でも、個人的なおすすめはここらへんです:
- MultiSlicer
- MorphDots
- SimpleTube
- DelayMove
- GetColor-V2
- PixelSort
- ParallelCamera
- TA_ssd
- ANM1, ANM2
- レンズ補正もどき
過去作品(宣伝)
— Nishi-P (@toa_kaga_bi) 2020年3月6日
因みにこれはAviUtlとフリー素材だけで作成しています。
Davinch Resolve
Davinch Resolve は「カラーグレーディング(Color Grading)」や「カラーコレクティング(Color Correcting)」に特化したソフトです。「カラーグレーディング」とは、映像の色彩を補正する技術です。
参考リンク:Color Gradingってこんなものだよ、という事
www.youtube.com
このように映像に色身を加えることで、映像の印象を変えたりインパクトを強めたりすることができます。AviUtlでもフィルタ効果の「色調補正」と「拡張色調補正」で似たようなことができますが、Davinch Resolveの方が圧倒的に高機能です。Cinematic Vlogを作りたいとか、自主製作映画を撮りたいという場合はDavinch Resolveが必要だと思います。
しかし、Davinch ResolveでMotion Graphicsをするなどといった話はあまり聞かないので、全体的な構造をAviUtlで作り、Davinch Resolveでそのあとカラーグレーディングを行うという手法が一般的の様です。
Reaper
Reaperは俗にいう「DAW(Digital Audio Workstation)」ソフトです。音楽の編集、エフェクト追加、ミキシングなどができます。AviUtlは音声編集がほとんどできません(パンと音量調整くらい)。だから、「外で撮影した音にノイズが入っているからノイズ除去したい」、「YouTubeで歌ってみた動画や弾いてみた動画を出したい」という場合は、音声の編集をReaperで行い、映像の編集をAviUtlで行うという手順が必要だと思います。
DAWソフトはほかにもAudacityやGarage Band(Macのみ)などがありますが、Reaperが一番UIが見やすい気がします。気のせいかもしれないですが。
Blender
3DCGソフトです。無料ソフトですが、ジュラシックパークなど有名な映画作品でもVFX用のソフトウェアとして使われています。
私は、昔「シンゴジラ」のパロディを作っていた時にビルの破壊シーンが必要で、Blenderでシミュレーションして作っていました。
(レンダリングに丸一日かかったぜ!!)
FFmpeg
以上のソフトウェアで大抵の動画編集はできます。ではFFmpegは何をするのかというと「編集作業の効率化」を行います。
例えば、ある動画ファイルを音声ファイルに変換したい時、コマンドプロンプトで
$ ffmpeg -i input.mp4 output.wav
と打ち込むだけで変換できます。コマンド式などで、Python等のプログラミング言語を使って一括処理できます。例えば、以下のプログラムは.pyファイルがあるフォルダ内の動画ファイル(mp4形式)のFPSを30に一括変換するプログラムです。
import subprocess import glob import re import os def main(): os.makedirs("30fps", exist_ok=True) fname_list = glob.glob('*.mp4') print(f"filename list = {fname_list}") for fname in fname_list: print("converting ... " + fname) out_name = "30fps/30fps_" + fname command = f'ffmpeg -i "{fname}" -filter:v fps=fps=30 "{out_name}"' subprocess.call(command, shell=True) #FPS変換 main()
プログラムが分からないという人は、別にFFmpegが無くても問題ありません。あったらちょっと便利、という程度です。
フリー素材を活用する!
動画編
YouTube
YouTubeはフリー素材の宝庫です。youtube-dl 等を利用してダウンロードして使った方が編集の効率化にもなるしいいと思います。
例えば、YouTubeには以下の様なフリー素材があります。
これでもまだ氷山の一角です。大量にあるので、初心者のうちはよっぽどのことが無い限りFilmonaの有料ソフトを買って素材を手に入れる等の必要はないと思います。
fstock
そして、最近fstockというリキッドアニメをメインで扱っている素晴らしいサイトに出会うことができました。
f-stock.net
参考:https://www.youtube.com/watch?v=yNk24YaMY2k
めっちゃ参考になりましたm(__)m!
音楽
音楽もやはり、YouTubeが一枚買っている気がします。今のYouTuberが使っているBGMは大抵YouTubeで手に入ります。
https://youtu.be/-sd_ZWrFJ9s?list=PL2vyqKNLXiUpl8AoOKI3rMrEzLGx_-1m2
https://youtu.be/AivyFZXT2ek?list=PLIILL6veL783kKkdiIybbxARNY9bAVQYe
全て無料で著作権フリーの作曲サイトもあります。AIが作曲しているらしく、カテゴリーを入力するとそれに合ったBGMを選んでくれます。
evokemusic.ai
このサイトがすごいのはパートごとにダウンロードできることです。曲全体(Mixされた完成品)は勿論ダウンロードできますが、ドラムだけダウンロードとかベースだけDL、という事も可能です!!
効果音
スマホ+Reaperでノイズ除去(+EQ)でもそれっぽい音を作ることができますが、労力もかかるし音撮りしている時に周囲から変な目で見られるので、普段は以下の様なサイトにお世話になっています。
soundeffect-lab.info