とある科学の備忘録

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CやPythonのプログラミング、Arduino等を使った電子工作をメインに書いています。また、木製CNCやドローンの自作製作記も更新中です。たまに機械学習とかもやってます。

【C++】Visual Studio 2019 に OpenSiv3D を導入する

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OpenSiv3Dとは

OpenSiv3Dとは、C++ で楽しく簡単にゲームやメディアアートを作れるフレームワークです。
play-siv3d.hateblo.jp


以前はSiv3Dと呼ばれていましたが、OpenSiv3Dに変わりました。
Siv3Dとの違いはここにまとめられています。
旧 Siv3D との違い - Siv3D


Siv3Dを使ったソフトウェア開発のための、開発環境を構築します。


開発環境(この記事)

Visual Studio 2019 Community version:16-2-3
Visual Studio 2019をInstallした様子は、↓で確認できます。
Visual Studio Community 2019 のインストール - とある科学の備忘録
 
Windows 10 Home
Intel HD Graphics 520
 

開発環境(必要最低限)

各OSでSiv3Dを動かすのに必要な最低動作環境です.

Windows
Windows 7 SP1 / 8.1 / 10 (64-bit)
Visual Studio 2019 version 16.1
 

macOS
macOS High Sierra v10.13 若しくはそれ以降のOS
Xcode 10.1 若しくはそれ以降のバージョン

Linux
OpenSiv3D/README.md at linux · Siv3D/OpenSiv3D · GitHubを見てください。
 


Visual StudioC++の開発環境を整える

OpenSiv3DはC++でコードを書くので、C++の開発環境をVisual Sudioにインストールする必要があります。

まず、Visual Studio Installer」(下のアイコン)を開きます。
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下のような画面が表示されたら、
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C++によるデスクトップ開発」のチェックをONにします。

そして右下の「インストール」ボタンを押すとインストールが始まり、終わると再起動をして完了です。


Siv3Dの導入

次に、OpenSiv3Dを導入します。ここからは、Windowsの開発環境の場合です。

Visual Studio 2019はインストールされている前提で書いています。

Getting started with Siv3D - Siv3D
まず、上のサイトから、「OpenSiv3D Installer for Windows Desktop」を選択し、Downloadします。
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すると、このようなインストーラがダウンロードされるので、実行します。


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僕の環境の場合、このようなエラーが出ましたが、説明文の下の「詳細」をクリックすると表示される「実行」ボタンを押して実行しました。


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言語設定です。


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インストールするフォルダを選択します。デフォルトではDocumentsフォルダでしたが、↑の写真のようにProgram Filesに入れても動作しました。


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「インストール」ボタンを押します。


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インストール中....。ほんの1分程度で完了しました


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再起動する必要があります。


開発環境を整える

以上でSiv3Dのインストールは終わりましたが、Siv3Dのプロジェクトが作成できない(テンプレートが認識されない)ことがあります。そこで、以下のようなコマンドを実行します。
まず、CD命令でVisual Studioの中の「IDE」というファイルに移動します。
そして、「devenv /InstallVSTemplates」を実行すればOKです。

C:\Users\Owner>cd C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio\2019\Community\Common7\IDE

C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio\2019\Community\Common7\IDE>devenv /InstallVSTemplates

C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio\2019\Community\Common7\IDE>

 
他にもいろいろな方法があるようですが、僕は↑のコマンドを打っただけで動きました。
インストール時のトラブルシューティング · Siv3D/Reference-JP Wiki · GitHub
 

サンプルプロジェクトを作成→実行

では、Visual Studioを開いてOpenSiv3Dnoプロジェクトを作成します。
Visual Studioを開いて、「ファイル」→「新規プロジェクトの作成」をクリックします。

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うまくいけば、この画像のように「OpenSiv3」のプロジェクトを作成することができるはずです。
「OpenSiv3」をクリックし、「次へ」を押します。


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3つ目の欄にプロジェクト名を入力します。それ以外は特にいじる必要はありません。


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プロジェクトが作成し終わったら、↑のような画面になります。
もしソースコードが表示されていない場合は、画面右側の「Solution Explorer」の「Source Files」をクリックしてください。
現在のソースコード一覧が表示されるはずです。

ディレクトリは、デフォルトでは「プロジェクト名→OpenSiv3D(0.3.2)1→Main.cpp」です。


プロジェクトをビルドするには、メニューバーの「ビルド」→「ソルーションのビルド」を実行します。
すると、画面下の出力タブに

========== ビルド: 1 正常終了、0 失敗、0 更新不要、0 スキップ ==========

のように表示されていたらビルド成功です。


その場合、メニューバーの「デバッグ」→「デバッグなしで実行」をクリックして作成したサンプルアプリを起動します。

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このようにアプリケーションが実行されます。