とある科学の備忘録

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CやPythonのプログラミング、Arduino等を使った電子工作をメインに書いています。また、木製CNCやドローンの自作製作記も更新中です。たまに機械学習とかもやってます。

【xBee】xBee S2Cシリーズの X-CTU の設定

少し前の話ですが、xBeeの新しいシリーズが発売されました。

それが、xBee S2C シリーズです。

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性能は、

S2 S2B Pro S2C
最大室内レンジ 40m 60m 60m
最大屋外レンジ 120m 1500m 1200m

の通り、前のバージョンのS2よりも大幅に性能アップしています。xBee S2B proと同じくらいの距離です。

このS2Cモデルを使って通信をしてみたので、その方法を書きます。

 

1. この記事に書いてあること

「なんでこの記事を書いたの?xBeeの設定とかいつもと同じやないん?」と思っているかもしれませんが、
xBee はS2Cシリーズから、「コーディネーター」や「ルーター」などのモード設定がなくなりました!

なので、今まであった「Firmware」の設定がなくなったのです!

ということで、今回は、

X-CTUを使ってxBeeを設定する方法を書いてみました。



2.用意するもの

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  1. X-CTU の入ったパソコン
  2. xBee S2C 必要な台数
  3. xBee USB シリアル変換基盤
  4. USBケーブル(片方はPC用につながるUSB、もう片方はミニBと呼ばれるタイプのUSB)
  5. 気合

3.X-CTUを用いた設定方法

(1)パソコンにxBeeを接続

下の写真のように接続してください。xBeeをUSB変換基盤に差し込むときは、向きに注意してください!基盤に xBee の外形が白線で書かれているので、それの向きに従ってください。
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(2)X-CTU を起動 →xBeeを認識させる。

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ここも、今までのバージョンと同じなので、他の記事を参考にしてください。


(3)X-CTU を使った基本的な設定

以下の内容を書き込みます。この設定も、他のxBeeをと同じです。

➀「PAN ID」:適当な数字を打ち込みます。2台で通信を行う場合は、その二台のPAN IDを同じ値に設定します。
②「DH」:通信相手の xBee の上位アドレス(全ての xBee の共通で「13A200」)
③「DL」:通信相手の xBee の上位アドレス(個々の xBee によって値が違う)



(4)通信モードの設定

本題です。xBee二台で通信を行うには、一台を「コーディネーター」、もう一台を「ルーター」として動かします。

パターンA:「コーディネータ」に設定する。「Coordinator Enable」を「Enabled」にします。これで、「コーディネータモード」と同じように機能します。
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パターンB:「ルーター」に設定する「Coordinator Enable」を「Enabled」にします。これで、「ルーターモード」と同じように機能します。
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設定を変更した後に、f:id:pythonjacascript:20180825035559p:plain:h20を使って、xBeeに変更した設定を書き込むこと。


(5)ATモードか、APIモードかを選択

パターンA:ATモードで使用API Enable」を「Transparent mode[0]」に設定する。
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パターンB:APIモードで使用API Enable」を「API Enabled[1]」に設定する。
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